ミンロウドで睡 (ねむ) る

ミンロウドで見たものについて文を書きます. 書いたものはどんどんここに積んでいきたいと思います (更新速度は多分とても遅いです).

「輝くマイノリティ」とは「迷惑をかけなければいていい」の2015年版かも

最近は障害者でもLGBTでも女性でも「輝いて」「活躍する」「役に立つ」ことを称揚する*1, というスタイルの語りかたが目につきますよね.

もちろん私はそういうのに対してもやもやするのですが, あれって実のところ 「同性愛者はいてもいいよ. 私に迷惑をかけずに生きている限りはね」 と論理構造や抑圧性がかなり似ているのではと思いました *2.

勝手に相手に対して「いて良いか」「良くないか」を宣告する傲慢性とか, 相手のありかたを「自分の快適さや思い込みを維持するに際して迷惑かどうか」という尺度だけで評価する態度とかが *3.

なので, 私は「障害者も社会*4で活躍しましょう」という声掛けは, 「障害者も世の中に存在してていいよ, 私たちに迷惑をかけなければね」を2015年風にマイルドに言い換えたもの, 程度のエンカレッジ*5として見ています.  

 

*1:覇権主義的な社会の構造はそのままにしてなお

*2:「役に立つ~」言説の興隆と入れ替わるように最近はあまり表立った所では目にしなくなった感じなのがまた興味深いです.

*3:自分が他人や全体に迷惑をかけていないのか依存していないのかという視点をうっちゃったままで

*4:社会って何でしょうね

*5:皮肉